連載:機械協働時代のコンフォートゾーン
コンフォートゾーンを守る時代から、コンフォートゾーンを育てる時代に移り変わっています。
育てるとは、円環を少しずつ広げること。更新が起き続ける状態を維持すること。半径を意図して設計すること。
コンフォートなままでよい。しかし、そのなかに、ほんの少しの非コンフォートを織り込み続ける。小さな円環から少しずつでも外へと広がるように。
機械は現在を滑らかにします。
人間は未来の姿を願い、変化の種を植え付けます。
どの程度の異質さを許容するか。どの半径までをコンフォートに含めるか。
そこに、機械協働時代のデザインの核心があります。
コンフォートゾーンは、守るべき境界ではありません。
時間のなかで広がり続ける関係です。
その広がりを設計すること。それが、デザインの使命になっていくのではないでしょうか。
目次
- 第1回:はじめに——コンフォートゾーン概念を取り巻く変化
- 第2回:生成される快適さ
- 第3回:短期的コンフォートと長期的コンフォート—— 時間軸を導入する
- 第4回:快適さの倫理
- 第5回:おわりに——コンフォートゾーンを育てる
AboutTsuyotada Hirai
合同会社Arti代表。UXデザインの実務に20年以上携わる。『選ばれるUX ―「日常に溶け込む」体験のつくり方』(英治出版、2026年)共著者。 プロフィール

