連載:UXは態度の仕事
UXの話というと、どうしても方法論やフレームワークの話になりがちです。
どんなプロセスを使うか。
どんな調査手法があるか。
どう設計すれば、使いやすくなるか。
それらはどれも大切ですし、私自身も長く、そうした仕事に携わってきました。
ただ、UXデザインの組織を率いる経験や、企業の内外でさまざまなプロジェクトに関わる中で、少しずつ確信するようになったことがあります。
UXデザインの質を左右するのは、スキルやプロセス以前の「態度」なのではないか。
どこに優先度を置くのか。
何を見て、何を見ないことにするのか。
組織にある「こうしてほしい」空気と、生活者側から見た体験と、どちらを先に考えるのか。
そうした判断の積み重ねが、結果として体験の質を大きく左右しているように感じるようになりました。
この連載では、上手にUXデザインを進める方法を解説しようとは思っていません。
代わりに、
- 内製化が進む時代、外部から支援するUX専門会社のスタンスとは
- UX組織のパフォーマンス向上のために、経営は何を設計すべきなのか
- どんな人が、UXの仕事で時間をかけて伸びていくのか
といった問いを、自分自身の経験を振り返りながら、言葉にしていきます。
どれも、
正解が一つに定まる話ではありません。
むしろ、状況や立場によって、答えは変わるはずです。
それでも、UXを仕事にする以上、一度は立ち止まって考えてみる価値のある問いだと思っています。
UXは、スキル云々の前に、態度が問われる仕事なのではないか。
この連載は、その仮説を、組織・経営・個人という異なる視点から少しずつ確かめていく試みです。
【連載】
イントロダクション:UXデザインは、「態度」の仕事
#1:内製化が進む時代に考える:UXを専門にする会社のスタンス
#2:UX組織において、経営が設計すべき「働く人のエクスペリエンス」
#3:UXの仕事では、「更新し続ける態度」が評価される


