Design
デザイン対象は仕組みである、と考える
優れたデザインは、単に見た目の美しさや操作のしやすさだけではありません。
本当に力を持つデザインは、人々の行動や選択にまで影響を与え、時には無意識のうちにその方向を導きます。
私たちは日々、街の標識や建物の動線、ウェブサイトのメニュー配置、商品の並び順といった“環境の仕組み”によって、気づかぬうちに行動を誘導されています。たとえば、スーパーでつい余計な商品を手に取ってしまう配置、あるいは駅構内で自然と一方向に流れる人の動きも、すべて意図された設計の結果です。
Artiはこうした「見えない仕組み」を読み解き、意図的に設計するための思考法やフレームワークを紹介します。
ここで重要なのは、目に見えるインターフェースの表層だけに注目するのではなく、その背後にある構造や、人間のふるまいを形づくる条件にまで視点を広げることです。
デザインを「装飾」ではなく「仕組みづくり」として捉えることで、見た目だけでは生み出せない持続的な変化を実現できます。